ほたるの里の おいしいおこめ

瀬戸ライスファーム 信州・辰野町 農家直販のお米ショップ Blog

2018/07/07 14:34

初めまして、信州・辰野町の農家

瀬戸ライスファーム の瀬戸真由美です。

主婦であり3 人の子供の母でもある私の米作りへの想いをお話しさせてください。
元々は主人の父がひとりで米農家をしていて、
町内の担い手のない田んぼを借り受けて米作りをしていたんですが、
10年前に、主人が父の仕事を継ぐ話が出た頃、
私も小さかった子どものそばに居たかった事もあり、
会社を辞めて一緒に農家の仕事をしたいと伝えました。

もちろん農家を継ぐのに何の不安もなかった訳ではありません
私は美味しいお米も美味しくないお米も混ぜて
平均の味として販売している現行制度のまま上伊那産、
長野県産米として売るのではなく、

「うちの田んぼでとれた米!」

として地元の人に美味しく食べてほしいとの思いから個人販売を始めました。
お年の方は重いお米を運ぶのがすごく大変の聞き
最初のうちはお客さんのお家の米びつ横まで運んだりもしました(笑)
それにより、配達などを通じて買ってくれた人と絆が生まれ、
会話も弾み、すごく喜んでもらえるようになりました。

その頃、食品偽装問題もニュースで頻繁に報道される中、
子どもには安心できる食品を食べさせたい!との声も多くあり
私も母として安全でとびっきり美味いお米が作りたい!
との思いを強くしたんです。

安全なお米をお届け! 特別栽培米「こしひかり」

農薬使用量を全国平均から約3分の2を削減
長野県の基準値からは農薬を50%削減した米づくりに挑戦し
「信州の環境にやさしい農産物」認証を取得しました。

長野県でこの認証を取得できたのは穀類で147軒の農家だけです。
更に「長野県原産地呼称管理委員会」の認証も取得。
こちらは専門家の味の審査もある認証制度で27軒の生産者が取得しています。

正直に言うと認証取得は大変でした。
何が大変か。そう、手間がすごくかかるんです。

私たちは35ヘクタールの耕作面積(東京ドーム7.5個分の広さ)でお米を作っています。
特別栽培米の田んぼはその一部ですが、
農薬を通常の半分に減らすと雑草対策に途方もない手間がかかります。

除草機も使いますが昔と同じように人の手で草をむしると暑い中、
時間もかかるし本当に大変でした。
あとは水の管理。高温障害になってしまうと、
乳白米とかが多くなってしまうので、その対策が難しい。
毎日朝夕田んぼの水の量を確認し、常に最適に保つ必要があります。

それだけじゃありません

お米と粒をそろえるだけで驚くほどおいしさアップ!

グルメ漫画の美味しんぼを知ってますか?
(知らない人はごめんなさい)
単行本5巻で海原雄山が絶賛した米の炊き方があるんです。
お米の粒を揃えてごはんを炊くことでムラ無く均一に炊き上がり、
口の中に広がるふくよかな甘さと香りが素晴らしい、
食べた人の心を感動させたおもてなしの心のエピソードです。

この話の中で黒いお盆の上に米を広げて
欠けていたり濁ってたり米粒が大きすぎたり小さすぎたりした粒をはじき出し、
均一なお米を用意するとありましたが、これは大変ですね。
実際に試した方は2合用意するのに3時間23分55秒かかったそうです。

さすがに人の手選別するのは無理なので私たちは機械で選別をしますが、
お話と同じようにお米の粒を均一にすることで
お米のうまみが口いっぱいに広がるように!
思わず美味しい!って言ってもらえるように、
食べた人の笑顔を想いながら作業させていただいています。

当然選別するため出荷量は減ってしまいますが、

おもてなしの心であなたにお届けします。

大切な人と楽しい会話を交わしながら、
ふっくらと炊けたおいしいごはんで幸せを感じてもらえたら嬉しいです。



長野県原産地呼称管理制度「認定米」
認証番号:17021 申請者:瀬戸真一 認定年月日:平成29年11月21日
https://www.pref.nagano.lg.jp/jizake/sangyo/brand/nac/sedo.html 

信州の環境にやさしい農産物認証制度
認証番号:50-00505 生産者:瀬戸真一 認定年:平成29年
https://www.pref.nagano.lg.jp/nogi/sangyo/nogyo/sedo.html